当サイトで取り上げている移動式クレーンの能力の見方について解説していきます。
クレーンの呼び方 ◯◯トンクレーン
よく70トンクレーンとか200トンクレーンとか聞きますが、これはその機種の最大吊り上げ能力:最大定格総荷重を指しての呼称となります。
どんな状態でも70トンを吊れるわけではない
そして、70トンクレーンで本当に70トンを吊ることは滅多にありません。70トンのウェイトを用意するのも大変ですし、吊ることがあるとしたらメーカーでのクレーン検査か、クレーン検査期限を切らした際の再使用検査くらいでしょう。再使用検査は大変なのでクレーン検査期限は毎年確認しましょう!
70トンクレーンで70トンを吊るためには
では、70トンを吊るのにどんな準備がいるのでしょう。
まずはその機種の定格総荷重表を確認し、該当するブーム構成に組み、70トンフックを最大かけ本数でセットします。
例えば、補フックなどでワイヤ1本掛けの際に7トンの能力があれば、70トンを吊るためには10本掛けとしなければなりません。
さぁあとは70トンのウェイトを持ってきたら吊れる!、、、と言うわけではありません。
注意点として、最大吊り上げ重量にはフックやワイヤなどの吊り具も含まれます。
仮にフックが1トン、吊り具が1トンとすると、吊り上げることができるウェイトは68トンということになります。
結論
70トンクレーンを使って70トンをつることはできない!
補足 フックや吊り具重量も含めて70トンを吊ることができる。