Liebherr社は12/1にディーゼルエンジンを搭載しない、完全電動式のクローラークレーンLR 1200.1 unplugged (220トン)と、LR 1250.1 unplugged (250トン)の2機種を発表しました。
機種名の後ろにあるアンプラグドは、充電式を表すとのことです。充電時間は32アンペアで9時間、63アンペアで4.5時間、また125アンペアチャージャーを使うとたったの2時間でフル充電できるとのことです。電池駆動は4時間、プラグイン状態でも稼働可能とのコメントがありました。
内部画像も公開されており、ディーゼルエンジンが搭載されていた位置に255kwモーターと700ボルトリチウムバッテリーを搭載し、10,000時間稼働で約70,000リットルもの燃料削減に貢献するとのことです。
また、クレーン作業のスピードもディーゼルエンジン式よりも素早く、慣れたオペレーターが速度を落として動かす場面もあったとか。
さらに大きなエンジンを廃止したメリットとして、バッテリー搭載位置により重量を配分することができ、吊り上げ能力も一部向上しているとのことです。
LR1250.1unplugged
LR 1250.1 unpluggedは最大荷重250tのバッテリー駆動式クローラークレーンです。
日本政府も2030年半ばで自動車に対し、エンジンのみの新車販売をやめるような政策を打ち出しているようです。
すぐに建機にも適用はされないでしょうが、5年から10年後には建機業界もハイブリッド化や電動化の流れがやってくるかもしれませんね。