TADANOホームページにて国内向け電動ラフターの企画構想が発表されました。
2023年内に国内向けEVラフター
発表の中では仕様は不明としつつも国内向けラフターと記載がありますので、13〜100トンまでのクラスになると思われます。
また、先日発表されたE-PACKはクレーン作業時のみの電動ユニットでしたが、今回の発表では、走行を含めた全操作を電動化するとあります。
走行中もクレーン作業中もCO2排出ゼロということになります。
Liebherrのunpluggより凄いコトかも
LiebherrからはEVクローラクレーンがすでに販売されました。
255kW出力のモーターを使用し、フル充電で4時間の稼働が可能です。また、現場内に充電設備がある場合はプラグを挿した状態での稼働も可能です。
ですが、これは現場内に電源確保が前提ということです。
TADANOの構想はフル充電で1日の稼働
発表の中では、想定される1日の走行とクレーン作業を1度の充電で可能とあります。
会社で夜間充電しておき、朝現場に走り、クレーン作業をこなして、会社に戻り充電器を接続して業務終了!
つまり現場内に設備を設置する必要がないということになります。
しかし将来EVクレーンが普及すると、どこの現場にも電源設備を設置するようになるでしょう。
また、燃料の手配や、エンジンの定期メンテナンスが不要となります。バッテリーやモーターのメンテナンス費用が判明しないと費用比較はできませんが。
どのクラスになる?
これは誰にも分からないコトですし、あれこれ想像しながら待つとしましょう。
重量を抑えるためには25トン以下の軽量機種からとは思いますが、よりCO2の削減効果が期待できるのは70トン以上の大型ラフターだと思います。
筆者としてはトヨタのEV発表会並のインパクトを期待してしまいます!
2021年のコンペも反映されるのか!?
2021年に開催されたAIアルゴリズムコンペ「クレーン旋回操作最適化チャレンジ」では荷振れを抑えて自動停止するというアルゴリズム開発がコンペ形式で募集されています。
EVクレーンとなった時にどれほど油圧機器が電気機器に置き換わるのかにもよりますが、もしかしたら任意で旋回を自動停止できるEVラフター爆誕の可能性もアリ?!
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